はじめに

米国では1996年に発布されたHIPPA(Health Insurance Portability and Accountability)により患者個人の健康に関する情報の秘密性が保証されている。このことから
1 エコー検査に携わる医師、技師は患者情報の機密性に注意を払わなければならない。ことに教育目的に提示される動画像においては一層注意する必要がある。
2 患者を特定できるような情報は隠すか、さもなくば削除されなければならない。
3 現在ディジタルイメージングシステムが広まりつつあるが、これらのシステムの中には患者情報をマスクする機構を持ち合わせていないものもある。
4 ディジタルフォーマットに変換されたアナログのビデオテープ画像中にもマスクされるべき個人情報がはいっている。

 

個人情報が表示されているエコー画像

個人情報がマスクされているエコー画像
   

 
 
上記のような事情を踏まえてここで動画像の一部を簡単にマスクできる方法を紹介する。


なお、この手法は、American Society of Echocardiography のホームページに記載されているもので、ASEの了解のもとに、翻訳を行い修正の上掲載するものです。

ASE側作成者:
Roxann Rokey, M.D., (Clinical Professor of Medicine, University of Wisconsin)
G. Wesley Vick III, M.D., (Assistant Professor Division of Cardiology Texas Children's Hospital)

JSE側翻訳監修者:
尾辻 豊 (鹿児島大・一内)
中谷 敏 (国立循環器病センター・循内)

個人情報をマスクするための4つの必要事項

1 エコー動画像が AVI フォーマットで保存されていること
2 PCは最近2、3年以内に購入された新しいシステムのものであること

  Windows 最低ライン 700 MHz Pentium II または同等のプロセッサー
256 MB RAM
    望ましいライン 2 GHz Pentium IV 以上または同等のプロセッサー
512 MB 以上の RAM
640 MB 以上の専用 Video RAM
  Macintosh  最低ライン 500 MhZ G3 Power PC
256 MB RAM
    望ましいライン 1 GHz G4 または G5 Power PC 以上
512 MB 以上の RAM
640 MB 以上の専用 Video RAM 

3  QuickTime Pro を所有していること
その理由
 ・ 動画をマスクしうる安価なソフト( 50 ドル以下)
   ( QuickTime Pro で検索しオンラインショップ可能)http://www.apple.com/jp/quicktime/buy/index.html
 ・ Windows と Macintosh の両方に使える
 ・ ワードプロセッシングの操作と同様に選択、カット、ペーストなどの編集が簡単に直感的に可能
 ・ 情報マスク済みの画像が Powerpoint、Windows Media Player、Standarad Quick Time などの複数のソフトで提示可能

4 マスク用にビットマップや JPEG を作ることのできるソフトを有していること




  Mac OS Xを基本ソフトとして、プレゼンテーションソフトに「Keynote」を使用している場合には、患者さんの情報を消すのは簡単です。
静止画でも動画でも、消したい領域の上に背景と同じ色(例えば黒)の長方形を置くだけです。
動画の場合は、この長方形がすべてのフレームに適応されます。つまり、再生している間ずっと同じ位置に黒の覆いが乗っていることになります。これを利用して、動画中に矢印や文字(LVなど)を加えることも出来ます。
なお、Macであっても、プレゼンテーションソフトにPowerPointを使用している場合にはこの限りではありません。
(竹中 克)